恋する女たち 2009.10.08 Thu

氷室冴子の原作を、1986年に監督:大森一樹、主演:斉藤由貴で映画化された作品です。
この映画にはちょっとした思い出があり、DVD化されたのを知ってからそのうち入手しようと思ってたものですが、ようやく買いました。
というのも、僕もこの映画にエキストラとして参加させてもらったから。
当時僕が東京でやってたアマチュアバンドでボーカルを担当してたのが駆け出しの女優さんで、この映画にチョイ役(と言っても役名も台詞もありエンドロールではクレジットも出てるんですが)で出演が決まっていました。
そして映画の中でちょっとだけバンドが演奏しているシーンがあるという事で、彼女が僕らのバンドをそのままどうですかと言ってくれたらしい。もちろんボーカルは抜きで。
当日は撮影の始まる時間まで多くのエキストラの方々と広い部屋で待つことになりました。
まわりはエキストラとはいえ皆さん俳優女優を目指す人々。
最後に会場に来たうえ、そもそもバイト代わりのお気楽な僕らは部屋の入り口近くでこじんまりとかたまってました。
するとほどなくしてそこに斉藤由貴さんが現れ、何をするでもなく見回してます。
僕は大好きでしたからね、ほんとは「サインください」とか「握手してください」とか言いたかったんですが、そこにいた100人くらいの誰ひとりとして何の反応もなし。
僕だけそうするわけにもいかず、2メートル先に立っているピンク色のニットを着た当時人気絶頂のアイドルをただ見てたのも懐かしい思い出です。
本番では口パクよろしく、音楽に合わせて「音を出さずに演奏(するフリ)せよ」とのこと。
エレキギターやベースのメンバーはともかく、打楽器の僕はかなり辛かったのを覚えてます。だって寸止めじゃシンバル動かないんですもん。
でもエキストラは、いわば「背景」ですからね、仕方ありません。
早朝から午後まで待って、撮影は1時間ほどだったと思います。
中間マージンをまったく引かれることのない僕らは、後日エキストラとしては意外に大きい額のバイト代を頂けたのは嬉しかった。
「恋する女たち」が公開されても映画館には行く事はありませんでしたが、VHSビデオになったとき一度だけ借りて見たことがあります。
でもその頃の僕は恋愛映画なんて全然興味はなく、単純にボーカルの子の演技と斉藤由貴を見るためでしたから、ストーリーは全然覚えてません。
自分らのバンドが映ってるかもしれないシーンだけはちゃんと見たはずなんですが、それも「カメラがパンして僕が映った瞬間に場面が変わったような気がする」程度の記憶でした。
今回DVDを見てみると、DVD化にあたって再編集があったのか単なる記憶違いか、もうちょっと映ってるようでしたが(笑)。
このDVDでエンディングテーマが斉藤由貴さんの「MAY」だった事を初めて知りました。
彼女の曲はアイドルとしてはとても良く出来たものが多く、シングルだけでなくアルバムも全部持ってたのですが、中でも好きだったのがこの曲です。
これを聞くと、あの場所のある場面が今でも思い出されます。
若かったなぁ。僕も友達も斉藤由貴も。
映画の内容も含めて、セイシュンの時間を思い出させてくれるDVDでした。
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Comments
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#mQop/nM. Edit 2009.10.08 Thu 10:57
あ、以前エキストラ出たーって話聞いた記憶が残ってたんですが、
この映画だったんですね。
ところでもしかしてロン毛時代っすか? - BONZO : URL
-
#- 2009.10.08 Thu 14:37
いや、残念ながらもう普通の長さでしたw。