Pentax Optio I-10とオート110 2010.01.27 Wed

メーカーサイトによれば、100.5(幅)×65(高)× 28(厚)mmといういわゆる普通のデジカメサイズながら、一見してわかるとおりその風貌に特徴があります。
「一眼レフ風」なんですね。
ペンタックスはその昔、「オート110」というカメラを作っていました。
上の写真の左下に入れてるのがそれです(ネットより拝借した写真で申し訳ありません)。
最近知ってる人も少なくなりましたけど、「110(ワンテン)サイズ」というフィルムがありました。
一般的な35mmフィルムよりずっと小さく、構造的にも巻き上げ側にもケースがついていてフィルム装填の失敗(35mmフィルムカメラでは装填にちょっとした慣れが必要で、初心者はフィルムが繰り出されてない事に気づかぬまま撮影し、現像に出すときに泣きを見る事が少なくありませんでした)がない、「誰でも使える」ことを目指したフィルムでした。
もちろんそれ専用のカメラが必要で、それらは一時「ポケットカメラ」と呼ばれていたのを思い出します。
ポケットカメラは、一眼レフに対して圧倒的にコンパクトなカメラであり、板状(007が使ってたMINOXを大きくしたような)のボディばかりで、それらは価格も比較的安く完全に初心者向けの商品だったのですが、そこに一石を投じたのがペンタックスでした。
先述の「オート110」は、あの小ささで一眼レフ構造をもっており、また交換レンズをはじめ「システム」が用意されていた(記憶している中では)初にして唯一の110カメラだったわけです。
その凝縮感というか、小さいくせに一人前なシステムは、「スパイセット」にどこか通じる魅力がありました。
しかしながら、今考えれば商業的には成功とは言えなかった商品だったのかもしれません。
一部のマニアなアイテム的位置づけでしょうか。
僕はといえば、カメラは好きでお年玉で買った一眼レフは持っていたもののまだ子供で、とても興味はあったのですがそんな物まで買う余裕はなく、買えるようになった頃にはとうの昔に生産が終了していました。
当時を知ってる人なら誰もが今回のOptio I-10を一目見て、このオート110のイメージを思い出したにちがいありません。
I-10という型番からも、メーカー側もオート110を意識して作ったことは間違いないでしょう。
リモコンが使えることと、顔認識がペットもOKになった事を除けば、今のデジカメとして内容的には特に新しい機能などは
ありません。
それでも何か惹かれてしまうのは、間違いなくこの外見のおかげでしょう(懐古趣味的なところもないとはいえませんがw)。
あらためてデザインの重要さを思い知らされます。
機能至上主義のこの国でどれだけ受け入れられるかわかりませんが、個人的には売れてほしいと思えるカメラです。
もしうちのチビが「誕生日にデジカメ買って~」などと言ってくれば、これにするかもしれませんw。
そうそう、チビといえば2号の発熱は幸いインフルエンザではありませんでした。
とはいえその風邪がうつったのか、今度は僕の体調がなんだかすぐれません(+_+)。
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