Lightroom3.0と「ステキな写真」 2010.06.30 Wed

1.0から使っているのでもちろんアップグレード版です。
このところ次から次に宅配便が届きブログネタに困りませんが、来月の引き落としがこわいです。。
つい先日アドビの殿様商売についてちょっと触れましたが、このLightroomは比較的良心的なほうですな。
Lightroomは、デジタルカメラのRAWデータ現像ソフトです。
非常に多くのパラメータがあって写真を自由自在に調整でき、撮ったそのままでは何の変哲もないツマラナイ写真でも、露出や色、周辺光量、明瞭度などを派手めにいじることで、パッと見、印象的な画像に仕上げることが可能です。
変形させたり合成したり文字を入れたりはできません。これらはPhotoshopCS5の仕事ですね。
ところで一見したときに「おっ」と目を引く写真(「良い写真」ってわけではなく)って、何が一番重要だと思いますか?
▼デジタル一眼が普及してからブログやHPの写真はやたら背景をぼかしたものが増え、多くの人がそれを「ステキ」と感じる
▼マクロ写真は良く見える
▼色の派手な写真、あるいは逆にモノクロに近い写真は印象的
▼近所の景色はつまらないが外国の景色は、ただの街でもカッコ良く見える
▼上から見た花の写真はつまらないが、下から見上げた花写真は新鮮
どうでしょう。
写真をちょっとでもかじった人はいくつか思い当たるところがないでしょうか。
これらに共通するのは『見慣れなさ』です。
肉眼では写真のようなボケは見えませんし、小さなものを拡大して見たり、色合いを変化させて見ることはできません。
僕らが格好良いと感じる外国の景色も、そこに住んでる人たちは決してそう思ってはいないはずですし、普通の人は地べたに這いつくばってチューリップを見上げる機会はほとんどありません。
外国へはそうそう行けないしマクロはレンズがないと撮れませんが、他の調整は大方Lightroomで「つくる」ことが可能です。
Lightroomの各種パラメータを派手にあれこれいじって「演出」を加えることで、どんな写真もそれなりに作品っぽく見えてくるのです。
HDRなどはその最たる物で、これは個人的な意見ですが、優れた写真だけを載せていると評判の海外の有名写真サイト(HDR的作品が多い)にも、JPEG撮って出しならたいして印象に残らないだろうと思えるものが多くあります。
「そんな事はない、構図こそが大切だ」とおっしゃる方もおられるでしょう。
しかし、ヒトの目というものが最も敏感に反応するのは「明るさ」。次に「色」です。(写真の話なので「動き」は無視します)
物の「形」はそのあとなんですね。
Lightroomは、明るさと色をかなり自由にあやつることが可能というわけです。
もちろん、本当に良い写真はそんな調整(という名の演出)などまったく必要ありません。
優れたプロが撮る作品というのはそういうものでしょう。
そんな写真が撮りたいものですが、写真は好きだが凡人のセンスしかなく下手くそな趣味カメラマン、そう僕のような人間には悲しいかなほとんど撮れない。
Lightroomはこんな者にこそピッタリなソフトで、他の多くの凡人の目を欺くことができるステキなソフトなのです(笑)。
本来の意味で言えば、どこまでを「写真」と呼ぶかは議論のわかれるところでしょうけれど、銀塩写真にも焼き込みや覆い焼きなどプリント段階での技法(というか表現方法)はある程度存在していましたから、一概に邪道とはいえないはず。
趣味ですから何でもアリですしね。
とはいえ、もし「写真」を撮ることへの向上心を少しでも持っているなら、決してやり過ぎないように、そして上のような「演出」が日常的になってしまわないように注意する必要があるでしょうね。頼りすぎはただの厚化粧写真を量産するだけになってしまいます。
そういう意味では使い方を誤ると危ういソフトでもあります。
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#.tUP2Eec Edit 2010.06.30 Wed 12:47
Lightroomerな私は、最近ファインダー覗くと仕上がった像が見えるときがあります(笑)