カホン自作開始。が。 2006.08.22 Tue

まずは打面と裏面を除いた四角い筒みたいなのを作る必要があります。
「ただの箱」と軽くとらえてましたが、考えてみると箱をきっちり四角く作るのって意外に難しそうです。上に座って演奏するとはいえ上手く作りさえすれば強度的には接着剤だけで持つかもしれないんですが、そのためには接着剤が乾くまで板と板をギュッと圧着させておかないといけない。もちろん直角を保つ必要もある。でもそんな道具持ってません。そこまで揃えるくらいなら市販のカホン買うほうが安くつきそうですし、手作りで代替の道具を制作するのも面倒です。
木工のプロなら何てことはない物なんでしょうけど、工作は苦手なほうじゃないとはいえ素人な僕らは始める前から考え込んでしまいましたw。
接着剤のみと同等の見栄えを得られる固定法としてはダボを使うという手(ダボはタバコ1本を半分に折った程度の大きさの木製の棒で、両方の板に穴をあけて打ち込み接着剤で固定します)もありますが、2つの板の同じ位置・同じ角度に穴をあけるのが難しいはず。ズレたら入りませんからね。
もっとも手軽そうなのは、L型金具を使って内側から木ネジで固定する方法ですけど、15mm厚程度のベニヤに木ネジ止めの固定力はそう強くなさそうなのと、個人的な好みで何となくかっこ悪いのでパス。
また単純にベニア同士を木ネジでとめる方法は、最終的に外側の四隅を面取りしたいので使えません。
そんなわけで僕が選んだのは、内側の四隅に20mm角材を補強材として入れ、その補強材に外板から木ネジをうって固定する方法です。
最終的にどちらにしようか迷ったダボを使う方法と違って、その場で位置あわせができるというのが最大の利点です。僕程度の技術ではいくら数字上できちんと合わせたつもりでも、実際に穴を空けたり合わせたりする際に決して小さくない誤差が出るはずなので、この現場合わせが比較的容易そうな方法を選んだというわけです。また、接着剤を塗ってすぐに木ネジで止めることで圧力をかけながら接着できるという意味もあります。
ただしネジの頭が出ますから見栄えは良くありませんので、塗装を不透明色とする事にして、ネジ頭は木工パテで埋めることに妥協しました。
上記のどの方法も接着剤を併用します。

ちなみに用意した木材は以下の通り。
・天板 15t × 300h × 300w シナベニヤ
・底板 〃 〃
・側板 15t × 450h × 300w シナベニヤ
・裏面 4t × 480h × 300w シナベニヤ
これらの部材は、楽天の「北零WOOD」というお店で購入。シナベニヤが安く、サイズもピタリのものが用意されていました。また、一部カットしないといけない箇所もありますが、そのカット品質(自分で切るより店に頼んだほうがはるかに正確でしょう)が良いらしいこともここを選んだ理由です。
打面には他の部材と一緒に注文した3mm厚のシナベニヤに加えて、クス・黒檀・メイプルのツキ板(ごく薄く剥がした木)をラワンベニヤに貼ったものも用意しました。見栄えも大事ですw。

どちらも近くのホームセンターにありました。実は弦を止める部材も密度の高い黒檀を使おうと購入したのですが、2mmの穴を開けようとしたらドリルの刃が折れてしまい、この支柱だけ(これは3mmで穴開けしてます)に。ひょっとしたらこれも別の部材に変更するかも。。

接着剤を付け簡易クランプで借り止め。このクリップのようなクランプが手軽だと思って買ったのですが、通常のC型クランプのほうが良さそうです。というのも、木工用ボンドを塗った直後の木はヌルヌルと位置が変わりやすく、このクリップ型では位置決めに苦労します。
接着剤が少し乾いてきて簡単には動かなくなったら(即乾なので10分程度で大丈夫のようです)、クランプではさんだまま木ネジ用の下穴を開けてからすぐに木ネジで固定します。こうする事で穴位置のズレは出ませんし、接着部が密着されて高い接着力を発揮してくれる事を期待してますw。
なおネジの頭を板表面より沈み込ませるために、下穴には深めの皿加工をしてます。

響き線となるギター弦の固定と調整方法には悩みました。多くのカホンは角材に弦を固定し、その角材をネジで上下させる事で張り具合を調整するようになっています。僕が購入したARCOの一番人気商品SW-50もそういう仕組みです。シンプルな作りで予算も抑えられるのですが、4本の弦は2本ずつセットになっていて各弦を1本ずつ調整することがやりにくいので、僕はギター用のペグを使うことにしました。
ペグをどう置こうかも考えましたが、弦の交換が少々面倒そうなもののギターと違って滅多に替えないないはずですから、こういう形状に。
このペグ台は木ネジではなく5×65mmのボルトとナットでとめています。これもその場での微妙な位置あわせがよりやりやすいからです。もちろん今は接着剤でがっちり止まってますけど。
ちなみにペグを載せている板はレッドウッドの集成材です。これを切った余りを細く切って、弦を止める上部のバーにも使います。こうした部分は比較的密度が高く硬い木材がいいでしょう。ホームセンターにヒノキと並んでよく売っている松はなんだか使えそうな気がしません。
・・・・と、部材への罫書きとペグ台そのものは済んでいたにもかかわらず、ここまでの作業を行うと、もう腰痛がたまらん状態になりました。
もっとも夕方とはいえすごい気温の日向で作業していて汗の量が練習後の桜木花道くらい出てましたから、これ以上やると熱中症になりかねません。
腰をいたわりながら、少しずつ作っていくことにしましょう(+_+)。
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