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100年前の雑誌  2016.02.12 Fri

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亡母の膨大な蔵書をわずかながらも整理しはじめると、昔の文芸誌が出てきました。
僕のような者はほとんど目にすることなどない物ですから、一部だけ紹介します。

これは「文芸倶楽部」2冊と「文章世界」、「新国民」。
だいたい明治40年(西暦だと1907年)前後のものですから、100年以上前に刊行されたもののようです。


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1911年発刊「トルストイ伯の観たる男女の関係」、「明治四十年史」といった書籍の広告が出ています。
伊藤博文(1841-1909)、大隈重信(1838-1922)ら維新の立役者たちの名前が見てとれます。後者はまだ存命中だった時ですから、僕らにとっては歴史上の著名な人物をリアルタイム近くに感じていた時代でしょう。

左の写真は、今で言うグラビアでしょうか。京都祇園の富代富子さんだそうです。


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文学はいつまでも残りますが、広告はいわゆる時代を映す鏡であり、その時々によってどんどん変わっていくため、こうした古い雑誌を見るときにはより面白さを感じます。
浅田飴が「たんせき」「ひきかぜ」に効くのはわかりますが、「肺病の持薬」や「すき腹に」への効果まで謳っているのが興味深い(笑)。


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生殖器やら淋病など、大声で宣伝するにはややはばかられそうな薬の広告もこの頃は多いようですね。
他にも子宮サックというよくわからない製品広告などもありました。

左の写真は当時の歌舞伎役者。
wikipediaによると、年代から考えて六代目・市川壽美蔵と、五代目・關三十郎でしょう。
まったく知らないのですが、市川壽美蔵って今の海老蔵サンとも何かしら血縁関係あったりするのかな。


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パラパラと、、、いえさすがにかなりボロボロの雑誌なのでそうスムーズではありませんが、ともかくめくっていると、百年前の日本人の生活を、少しだけ垣間見ることができるように感じます。
時間のあるとき、ゆっくり読んで(見て?)みたいですね。
本棚の整理がすすめばきっともっともっと出てくるんだろうなぁ。小さな楽しみができました(笑)。

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