LUMIX DMC-TZ1 2006.05.28 Sun

以前の日記でも書いたとおり、デジタル一眼やネオ一眼と呼ばれる大型のデジカメと、ポケットサイズのコンパクト機の中間を埋める類の製品です。
ファインダーはなく、背面の液晶モニタを見ながら撮影するという、いわゆるコンパクトデジカメのスタイルなのですが、このサイズで35-350mm(35mm版換算)という10倍ズームをこの中に詰め込んであり、また静かな電動ズームによって動画撮影中のズーミングもでき、その間AFが効き続ける点(よくあるデジカメの動画は撮影開始の距離にピントが固定されます)が気に入りました。
上の写真は手前から、このTZ1、DMC-FX8、DMC-FZ20のパナソニックトリオ。もちろん全部僕のサイフを軽くしてくれた私物です。カタログなんかではわかりにくいけど、こうして見ると(もちろん実物も)FX8よりずっと大きい。

正面の投影面積ももちろんですが実際の持ち運びやすさに大きく影響する厚みがかなり違っていて、全体としては二回りは大きいです。日常的に持ち歩けるギリギリのサイズでしょうか。
そのサイズとしっかりしたグリップがある事で、撮影時の持ちやすさははるかに上です。
実際に10倍ズームでどのくらいの変化があるのか撮ってみました。すべてISO感度は80、補正をマイナス0.3かけていますが、モードはオートですので少々露出に違いがあります。またブログのファイルサイズ制約のため、ここではオリジナルの500万画素(2560×1920)から800×600ピクセルに縮小しています。等倍で切り抜いた画像はさらに下に置きます。


FX8などのポケットサイズデジカメでよくある望遠端と同じ画角です。


一番上と比べるとかなり寄れてるのがわかります。
焦点距離的には子供の運動会や発表会でも使える長さですね。

これは35mm相当。



もともとデジカメは遠景が苦手ですし、これらの写真を撮った日は太陽は出ていたものの黄砂が飛んでいるのかうっすらともやがかかったような天気だったため、そのぶんを差し引いて考える必要はありますが、画質的に二重丸◎はあげられないかな。悪いわけではないのですが、他のコンパクト機と比較して特に優れているというわけではなさそうです。
またファインダーがないため、顔にくっつけて撮影する事ができるFZ20や一眼レフと比べると手ブレを起こしやすいはず。もちろんパナソニックお得意の手ぶれ補正は入っているので3~5倍ズーム程度までは割と気楽に撮れるのですが、最望遠端の350mm相当という長い焦点距離域では両手でしっかりホールドし、可能なら何かに寄りかかって撮影するほうがいいと思います。
正直言って、ひとつひとつの機能・性能を取り上げれば他にももっと良いカメラはあります。
ズームの倍率だけならFZシリーズにはかないませんし、コンパクトさならもっと小さい機種がたくさんあります。画質は一眼レフには遠く及びません。動画撮影中のズーミングはビデオカメラなら当然のことです。
ですがこのDMC-TZ1はこれらをほどよくまとめたところに良さがあると思います。荷物は最小限に抑えたいけれど望遠も必要だし動画も撮りたい。そういう機会が少なからず存在する僕はこのカメラの出番が結構増えそうです。
そのうちISO感度を変えた場合の画質の変化や、近接撮影時を試してみたいと思ってます。
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Comments
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- nissy@sairakuji.jp : URL
-
#- 2006.05.28 Sun 23:26
昨日コメントするつもりが、間違ってメール送ってしまいました(笑)
デジカメ、自分も買い換えようかなぁって思います。
軽けりゃ良いってもんじゃないですね・・・ - BONZO : URL
-
#- 2006.05.29 Mon 00:45
買い換えより買い増しがいいですよ。
T9含めてコンパクトなのはやっぱり便利です。使い分けるのがベターですね。