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APS-C素子のコンパクトデジカメ  2008.02.02 Sat

sigmadp18201.jpgシグマがコンパクトデジカメ「DP1」の発売時期と価格を発表しました。
発売は今春、価格はオープンですが予想価格は99800円だそうです。

少々高価ではありますが、これにはちゃんと理由があります。撮像素子に一眼レフと同じサイズのFoveon素子を採用してるんですね。
他の1/1.8インチや1/2.5インチ素子のコンパクトデジカメとは一線を画すカメラで、最初のコンセプトモデル発表からちょっと注目してた機種です。

有効画素数は1400万画素で、記録解像度は2640×1760ピクセル。
縦横のピクセル数を乗算しても460万画素ほどしかないのは、このDP1が、同じくシグマの一眼レフSD14と同じFoveonという特殊なセンサーを採用しているから。


bayer8201.jpg簡単に説明しますと、通常のCCDやCMOSを拡大すると、R、G、Bという光の三原色である各センサーがこの図のように平面上に並んでます(Gが他の2色より多いのはヒトの目は緑色に対する感度が高く、こうする事で解像感を高められるからだそうです)。

この1つ1つを数えた数字がセンサーの画素数です。つまり1000万画素のカメラなら、緑(G)が500万、赤(R)と青(B)がそれぞれ250万ずつあることになります。

1つ1つはそれぞれの色の濃淡しか表現できないので、黒く囲んでいるようにその中の4つを使ってフルカラーを表現しています。
正確に言うとこの4つの画素を1ピクセルとして出力すべきなのでしょうけれど、実際にはカメラの中でその1画素を4倍(面積比)に増やして4ピクセルとすることで、「センサーの画素数=出力画素数」にしているようです。

一方シグマが採用するFoveonセンサーは、RGB各センサーが平面上に並んではおらず、3層構造になってるそうです。Rだけの層、Gだけの層、Bだけの層があるんですね。
重ねてある順番は知りませんが、1番目の層でとらえきれなかった波長の光が2番目の層で、あるいはそれでもとらえきれない光は3番目の層でキャッチするという事なんでしょう。
だから1層あたりのセンサー画素数=出力画像の画素数になりますから、3層全部足したセンサー画素数1400万の約1/3が2640×1760ピクセルとなってるわけです。

この構造では純粋に3層センサーの画素と出力画素が1対1の関係になりますから、理屈としては非常に優れた仕組みと言えると思います。

まだまだ改良の余地はあるかと思いますが、いずれにしろDP1は期待大のカメラです。


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